学校外の学びも大事

　

S教諭の熱血指導中

　かつてのように、大人が自信をもって「この道を進めば大丈夫」と言えなくなりました。以前のブログで触れましたが、これは日本経済とも関連があります。日本が絶好調の頃は、いわゆる進路指導・進学指導に説得力がありました。しかし今は、日本経済は絶好調とはほど遠く３０年間も給料が上がらないという中での物価高騰、加えてトランプ氏の言動で揺れ動く政治・経済、気候激変による農業や漁業への影響、災害の激甚化で一瞬にして築き上げてきたものの崩壊、いつ何時戦争に巻き込まれるか分からない世界の情勢、等々、不安要素だらけです。ただ、いたずらに不安感をもって過ごしても、自分でどうもできるものでもない。だから、学校教育を利用して自分を鍛えつつ、周りの大切な人との時間を大切にして、自分の好きなことを追究したらどうでしょう。

　ドジャーズとブルワーズのポストシーズン戦が楽しいですね。両軍選手の今季総年俸が話題です。ドジャースが日本円で約529億円、ブルワーズが約192億円と約3倍の開きがあるとのこと。すごいなぁ、と思いつつも、私は格差のことより、これだけ選手に払えるぐらい球団にはお金があるんだなぁ、と驚いています。野球の起源は諸説ありますが、確実なのは最初は単なる「お遊び」だったことです。初期のルールも面白い。２１点取ると勝ちとか、ワンバウンドでもキャッチするとアウトとか。今では考えられないルールがたくさんです。その頃の人たちの中で、野球が職業になるとか、ものすごい額のお金が動くスポーツなるとかを見通していた人は皆無ではないでしょうか。

　ということは、今後何が新たな職業になるかはわからないということですよね。それは、きっと学校教育の中にはないものでしょう。なぜなら、学校教育は人類が築き上げてきた智恵と技術の蓄積を学ぶことですから。その中から何らかの新たなものにつながる「種」は見つけることができるとしても、新しいもの自体はありません。ですから、学校教育以外の学びや遊びがとっても大事だと思うのです。

　明日から週末です。１１月は３連休が２回あります。どうぞ、自分の好きなことを思いっきり楽しんでください。もしかしたら、君の好きな「お遊び」が将来の「仕事」になるかもしれません。そしてそれが世界を変えることになるかも･･･って大げさかな。

津中の主（ぬし）